「資金管理をどうやって考えるとよいのでしょう?」という話題があったので、ちょっと買いてみます
確率も、RRも、考えすぎるといいことないので、
同じ手法でデモ3年分くらいテストしてみて、
再現性みたいなものが担保できるならよいのではないでしょうか。
いいことない、というのは、
リスクを取った方が、
トレードのパフォーマンスは下がると
思っているからです。
「リスクを取った方が良い判断ができました!」
ってこと、過去のトレードであります?
「練習より本番の方がパフォーマンス出るんで!」
ってくらい、そんなわけない。
「平地のマラソンより、標高2000mの10kmの方が良いタイムでした!」
ってくらい、ないです。
「プレゼンの練習はしてませんけど、本番になったら話せますよ!」
ってくらいないです。
相場の餌は欲望と恐怖だからです。
資金を増やすほど「もっともっと」と欲望が膨らんでいき、
「まだ伸びるんじゃないか、まだイケるんじゃないか」
「含み益を飛ばしたくない!」
「いや…よく考えたら損切りラインはここまでだな…(ズラす)」
「頼む…上がってくれ…」
みたいな恐怖感情に支配されていって、
見ているのはチャートではなく、自分のポジションと損益表示。
「これだけ下がったんだからもういいだろう」とか
「最悪ココで反発してくれる!」とか、
そういうふうに思っていくと、
なんかそんな気がしてくる。
もう、いいカモです。
メンタルとトレードスタイルが崩れていって、
結局、途中は増やせたけど、大損して目が冷める。
みたいな人が多いんではないかと。
体験談なのでよくわかります(笑)
もしくは最初からトレードスタイルなんて
なかった(出来てなかった)のかもしれません。
(実はこのことに気づくのが、トレーダーとして成功する近道です)
なので、ハイレバを検討する、ということ自体が、
極めて自分のパフォーマンスを下げる行為である。
そもそもハイレバは「レバレッジ増やせます」というだけで、
あなたの余裕資金におけるリスクの量は変わらないし、
なんなら経費分、割高なわけです。
実力と資金のあるトレーダーは、
スプレッドを低くして、
ゆるーく稼いでいます。
このあたりが、お金持ちがさらにお金持ちになる理由です。
さて、話は変わりますが、
「大王製紙の元会長がギャンブルで106億円を溶かす」
ということがありましたが、その回顧録の本を先日読みました。
“カジノに最初にいったときに、大勝ちした。
負けるつもりだったから、まさかと思った。
あのとき〜〜だったら・・・”
という供述()がありました。
いや、その「たられば」がギャンブル思考やろwwwwwww
と思わずにはいられないのですが、
大王製紙会長に限らず、
全ての勝負で勝たせてくれなかったら、
ギャンブルに通う人いません。
勝つから、あるいは勝ったときのことを鮮明に覚えていて
ドーパミンやアドレナリンが出て、気持ちよくて、非日常だから、
「期待値がマイナスである」とか関係ないのです。
「もうダメだ・・・」「まさか!勝てた!」「ここで勝てるとは!」
「更に倍だ・・・今の俺なら・・・イケる・・・!」
結果、
「途中で2000万まで増えたけど結局100万スッた…」
みたいなことになるわけです(笑)
でも、大王製紙の会長いってました。
「2000万まで増えたときにやめればよかったんだ…」
「増えたところで次は帰るんだ!」
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いやいやwwwwww
それが出来たら苦労せんわwww
というか、
期待値がプラスならやり続ければよいし、
期待値がマイナスならもう二度とやらないほうが良いやろwwwwww
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と、冷静に考えることもできるわけですけど、
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これ、笑えますか?(笑)
いや、笑ってるやん。(笑)
というツッコミはなしで。
意外と笑えないんですよ。
「期待値それ本当にプラスなの?」
「2000万まで増やしたって負けたら意味ないじゃん。」
「そもそも2000万も欲しかったわけ?あんた金に困ってないやろ?」
「楽しむためにギャンブルしてるんじゃないんですか?(笑)」
「勝ったからって調子に乗って型崩すからやろwwwww」
「カジノの場代も人件費もチップから出てるんだから、そもそも厳しいんだよ」
という冷静なツッコみって、
「それ期待値プラス?」
「自分ルール決めなよ。主観でリスクとリワード決めるなよ。」
「スプレッドあるんだから、やればやるほどマイナスに決まってるじゃん」
「上も下も読めないような運のゲームに、なんでムキになるわけ?」
「チャート読めた気になっているだけでは?」
「というかプロとしてやる気あんの?」
「それともアマチュアとして身分相応にやるわけ?」
まさにトレードと同じなので。
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ということをいうと、希望がありませんので、
最後に、トレードはなぜ職業になりやすいと思っているか?
ということを話しておきます。
トレードの場合は、
「なんとなく勉強すること」
「なんとなく分析できること」
「なんとなくかっこよさげ」
なことがたくさんあります。
世界相手に勝負して、
金融、トレーダーつったら
まぁそりゃそれで数十万利益が出た日には
万々歳でしょう。
で、利益が出たのがたまたまだったにしろ、
人間、そこに理由をつけたくなるわけです。
「これだけ勉強したんだから」とか
「この分析に間違いはなかったんだ」とか
「この手法は正しいんだ」と思うわけです、初心者は。
でも、実力がついてくると、違います。
「絶対は絶対にない」
「分析なんてやるほど無駄、シンプルなのが良い」
「確実な手法はない」
ということを前提に、ゲームを組み立てます。
実力が上がるほど、レバレッジを減らしていく傾向にありますけど、
それは「相場の性質」を知ってるからだと思います。
「理由なんて認識できなくて良い」
「ただ、優位性のあるポイントに入っていくだけ」
「ただ、見立てを立てて、なるべく背中際から入っていきたい」
「その結果どうなるかは相場次第」
「しかし、既に期待値がプラスであることを知っている」
「だから、とうとうと正確に実行するのみ」
「レバレッジは抑えた方が勝ちやすい」
というのが、0.1%以下の、勝ち組の思考です。
トレードは、
「自分でルールをつくることができる」
「自分でゲームを設計できる」
というところが、ギャンブル(完全に不完全なゲーム)と違います。
しかし、
自分でつくったルール、
自分で設計したゲーム、
そのパフォーマンス、が食い違えば
相場は一気に「期待値ゲロマイナスゲーム」へと
変貌を遂げるわけです。
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破滅する人は
「機会損失だ!このトレードができるなら資金は上げても良い!」と考えます。
いわば、トレードは固定できると思っていて、
資金を変えようとします。
実力者は
「ハイレバによってトレードがブレる、あるいはいちいち判断することで正確性が格段に落ちて、そもそも手法が全く通用しなくなる」
と思います。
いわば、トレードのクオリティは水物で、
それを担保するのは簡単ではないと思っています。
ソクラテスの無知の知のようですね。
なので、むしろ資金面を固定することで
安全性を担保しながら、
「いかにトレードクオリティを固定するか?」
ということを考えています。
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トレードには、自由度があります。
それは「やらなくてもいいし、やってもいい」
「やる勝負を選んで確実なところだけに入ることができる」
というところです。
資金効率を考える心は、
トレーダーとして良いトレードをする、ということは
全く関係がありません。
「今欲しい!」とか「いくら欲しい!」とこだわるほど、
相場からは嫌われると思うので、(笑)
何事もほどほどがよいかと。。
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ちなみに、バルサラの破産確率をもとにあえて計算してみますと、
RR1:1とします。資金を10%投入するとどうなるでしょうか。
勝率65%だと、0.2%で破産します。
勝率60%だと、1.7%で破産します。
勝率50%では99%、ほぼ確実に破産可能です。
まぁ、普通のトレーダーなら、いや
それなりに実力を積んだ億トレーダーでさえ、
そこそこ確実に破産できると思って差し支えないでしょう(笑)
基本的に、投資のリターンは年間3%が相場です。
月に30%とか異常以外の何物でもないです。
リスクとりすぎです。
つまり、基本的にFXは「一部を仕事として捉えることも可能な、投資」なのです。
投資ということは、確実ではありませんし、
投資ということは、時間によってお金を膨らませるやり方です。
我々は、「投資」という時間軸の中の、
さらに「細かな波の動き」を取ります。
それをミクロに観察しすぎると、カオスになります。
つまり、秩序の存在しない世界。なにもない世界です。
ただ、秩序がないからこそ、スキがあって、
そこを短期でついていくのがFXトレーダーだということですし、
そこそこ待って、
そこそこ長期でみて、
さらにそこを短期でみて、
水平線も考慮して・・・
という、可能性の重ね合わせをすると、
そこそこ稼げるくらいにはなるのかな?というのが
トレーダーだと思っています。
ブレイクを確実に取れば30pipsとかもありません。
(たまにありますけど、そういう相場は、基本的にそれより前で入ることができますw)
早いものがちで今なら30pips差し上げまーす!
先着50名さまですー!
とか、そういう
Switch当選して転売したら利益!!!!っしゃー!!!!
みたいなことはないのです(笑)
以上でーす。