深淵をのぞくとき、深淵もまた

ねこぴっくFX

相場放浪記

数億円稼いで「あれどうやってたっけ?」となるトレーダー

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そんなプレイヤーの共通点

Twitterで「損しました」とか「儲かりました」とか「ロット張ってます」とか「取れました」とか「元々●億持ってました」とか「できるトレーダーと飲みました」とか「自分は全然勉強不足でした」「次こそ、明日こそ」とか言ってるが、本心ではかまってほしいだけである。

口であーだこーだ言うだけのかまってちゃん。どの世界にもいる。相場の世界にもいる。ただの凡人だが、損できるだけの才能がある。凡人と認めないから凡人なのである。確かに非凡なところはあるが、それは自分から出していくものではなく、世間様に認められて初めて非凡と「させてもらえる」ものなのである、逆説的ではあるが。

どーしようもねぇクソガキ相場師にはいくつかの共通点がある(口悪すぎか)。

なので今日はその共通する特徴をまとめた。

相場への理解、勉強度、テクニック的なもの

短期的な波の戻しを許容できない(スキャしかできない)
→自分以外の要因を信頼していない、我慢できない(ように周囲から見ると映る)
→自分の見立ても心の底では信用していない。根本にあるのは自分への自己不信や親との不仲であったりする

「思ったよりこうだった」の相場とのズレを直せない(向き合わない)。

相場への正しい態度

相場とのズレを感じたら原理原則を点検する
→ 手法の修正する、オーバーホールする
→ 大前提から組み直す、勉強し直す
→ 噛み合わない限りはドローダウンの大きな勝負をしない

(伸び続けるプレイヤーは)「その時の自分」ではなく「今までの自分が作ってきた手法」へエネルギーを注いでいく(自分が操縦すればいいだけの機体をつくる)
→ 扱う金の重力に中身が伴っていく。手法にエネルギーがこめられているから。
→扱う金は増えているのに、使う時間は減っていく。

資金管理面

稼いだ額面の金額で有頂天になる(稼ぎがすべて、中身はどうでもよい、稼いだ金を使って倍のリスクを取り始める)
あればあるほどよい、つまりゴールがない、その額面で維持するための自分と周囲をリアルに想像できていない(定義される自分はもっと下のランクの自分)
→ 減らすしかない。むしろ減るのがその人が求めていた結末。

リスク張ってるから戻しがデカいだけなのにドヤる(ご馳走様とかいっちゃう)
→リスク張るのは良いこと。ただしそのドローダウンの意味を理解しておくべき。

相場を相手にしているリスクを忘れて固定費を増やす(貯蓄しない、現金株資金などの比率を考えていない)
→ 単純に金融リテラシーがお粗末

試行を事業的に理解する

(伸び続けるプレイヤーは)金額的なリスクとリターンが比例することを理解している
→ 生活に対するリスク、資金防衛に関するリスク
→逆説的に、取るべきリスク、勝負所のリスクを理解している

額面金額の先にあるゴールの解像度が高い、そもそも「自分がやるべきこと」と「与えられたありがたさ(Uncontrollability)」への区別がついている
→資産運用どうする?
→どこまで稼ぐ?
→ある時間とお金で何する?

性格

人の助言を訊かない。「自分が正しい」と思う(そこを天井にして没落する)
→これは深層心理的に「そろそろ失敗したい」と思っている証拠
→「どこまで行けば自分は失敗するのか」を確かめている態度(稼ぐことが目的ではなくなっている)

パーソナリティ的に「目立てば良い」性格(なので稼いで目立ってもいいし損して目立っても良い)
→色々と「雑魚です、下手クソです」と表向きはいうが、心の中では「俺はできるし優秀で他の人とは違う人間」だと思っている。

人間性、エネルギーを観る

本来「周囲と生まれながらに特異な才能を持ち、幼少期からの努力と運なくして大成しているスーパーマン」は空想以外では存在しない。誰もが優秀であり、誰もが劣っている。本当に優秀である人は、自分の非優秀さに向き合った人間だけである。

だからかの人の場合はそれが実現しない。なので一時的にでいいから「この人は優秀だ」「俺はやっぱり優秀なんだ」と思っていたい、というのが落とし所になる。根本には大抵の場合幼少期の自己不全感、過去の栄光、社会への歪んだ偏屈さがある。このあたりを認識して、自分を、そして周囲を許すことが今やるべき事なんだろう。

素直であること。人に感謝する事。謙虚である事。約束したことは守る人間であること。1日に全力投球する事。どんな自分もどんな他人も自分の中で赦すこと。

相場と向き合うってのは、自分の人間としての態度を評価されることなんだ。

以上クソ偏見でした。出来た人間にはならなくてもいいが、自分の出来なさから目をそむけないように行きていきてぇもんです。

-相場放浪記

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